2004年11月18日
川俣晶の縁側辛口甘口雑記 total 3199 count

読者から読んでもらえるタイトルを考える 「まさかわが社の××が○○するとは!」

Written By: 川俣 晶連絡先

 インターネットであろうと、紙の出版物であろうと、タイトルの付け方というのは非常に重要です。タイトル次第で、読まれたり、読まれなかったりすることがあるのです。

 そういうことは、実はライター業をやっていても分かりません。

 タイトル付けの役目は、実は編集者が担っているためです。

 しかし、オータムマガジンを支えているMagSite1の前身となるシステムを運用した時に、コンテンツに個別のカウンターを付けたところ、タイトル付けによってアクセス数が大幅に変わるという現象を見てから、私もそのことに気付かされました。センスの良い、短く詩的な名前など付けても、それによってコンテンツが読まれることはない、ということですね。

 当時のコンテンツは、オータムマガジンに継承されているので、今も見ることができます。

 典型的な初期の失敗したタイトル付けの例がこれです。

 短く、響きも良く、良いタイトルだとは思いますが、カウントは伸びていません。

 しかし、以下のようなタイトル付けが行われていると、カウントは伸びていきます。

 長いしくどいし、エロっぽいイメージを喚起するキーワードまで含まれています。

 しかし、そういうある種のセンスの悪さは、分かりやすさ、親しみやすさに通じるのか、そのようなタイトル付けの方がカウントが伸びるという傾向がでています。

その気持ち、良く分かります §

 今日は、そういう話題をプロの編集者が述べている文章を見ました。

 @ITのメールマガジン「@IT通信 No.179[より身近になったギガスイッチを見てみよう/イタリア・セリエAを観戦する]」より。

■アットマーク・アイティからのお知らせ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ まさかわが社の××が○○するとは!

 

こんにちは、@IT編集局長の新野です。

 

@ITで毎日公開する記事にはいろんなタイトルが付いています。インターネットではクリックしてもらえるか、もらえないかのカギを握っているのがタイトルであり、編集スタッフは、日々「クリックしてもらえるタイトルを!」と毎日アタマをひねっています。

(中略) 

そんな中、ここ最近で個人的にもっとも気に入っているタイトルが、セキュリティに関する記事についた「まさかわが社の××が○○するとは!」というタイトルです。××や○○には実際には単語が入りますが、そこはそれ、この文章を読んでいるみなさんも、ひとつ編集スタッフになった気持ちになってセキュリティに関する記事で、キャッチーなタイトルを付けるとしたらどんな単語が入るといいか、ぜひ考えてみてください。

 

模範回答例は、いま開催中のプレゼント企画「2004年秋、はやくも今年のトレンドを振り返る」でご覧いただけます。

(編集局長:新野淳一)

 

▼秋のプレゼント企画「2004年秋、はやくも今年のトレンドを振り返る」

http://www.atmarkit.co.jp/misc/ct.php?id=MK4Y1600

 新野さんが述べているタイトル付けの重要性は良く分かります。

 なぜ分かるのかといえば、ライター(著者)という立場ではなく、オータムマガジンの編集者としての立場もあればこそ、ということでしょうか。もちろん、向こうはプロですし、こちらは素人ですから、レベルが噛み合うわけがありません。それでも、何かを努力する価値はあるでしょう。

キャッチーなタイトルを考えてみよう §

 というわけで、新野さんからお題が出された以上、チャレンジしないわけにはいきません。

 「まさかわが社の××が○○するとは!」というフォーマットで、××と○○に単語を補って、読者が読みたくなるようなタイトルを作ってみます。

 模範解答例は、上記文章からリンクされたページ中に、このようなものが見えます。

「まさかわが社の顧客情報が漏えいするとは!」

 これにならって、素晴らしいタイトルを考えねばなりません。

 というわけで考えてみました。

「まさかわが社の漏れないおむつが漏えいするとは!」

 うーん、何か違う (汗。